角尾葵さん

移住というより隣町に行くような感覚でもっと気軽に来てほしいですね

写真:角尾葵さん1

Profile

角尾 葵 さん(つのお あおい)高岡市出身

移住年令和5年 職業「星読み助産師」個人事業主

高岡市で生まれ育ったあおいさん。滋賀県に移り住み、約20年のキャリアを持つ助産師と星読みを合わせたカウンセラーとして活動している。培った体験や知識を地域貢献に役立てたいという気持ちが湧き上がり、令和5年11月小矢部市にJターンした。

現在の活動内容を教えてください。

「星読み助産師」という肩書きで、個人事業主として仕事をしています。女性のお客様を中心に、その人らしいより良い生き方を応援するカウンセリングをしています。
個別オンラインやオフライン、イベント、異業種とのコラボレーションなど、富山県内で活動しています。

何を使って星読みされるのですか?

メニュー内容は、タロット、星読み(占星術、サビアンシンボル)とレイキヒーリングです。

助産師さんなので、お客様は安心していろんなお話ができるのでは!?と、思いますが、実際いかがですか?

そうですね。
私が助産師ということもあり、お子さんのこと、健康や第二の人生の過ごし方や介護、出産体験の話など、タロットや星読みを間に挟むと気軽にいろんなお話をされる方が多いです。医療従事者の方も多いですよ。

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助産師(具体的)と星読み(抽象的)、相反する職種の印象ですが、どうして星読みに興味を持たれたのですか?

医療現場は命を預かっているので、心と身体に負担がかかることもあります。夜勤などもあり、自律神経に影響が出たり院内の人間関係の悩みも多かったです。
「何で私はいつも同じところでつまづくんだろう?」と、思っていた時、新月と満月に意味合いがあると知って。
「そういいえば、占星術って何だろう?」と、興味を持ち自分のことを調べたら、どの角度から見ても全部私だったんです。それで独学し、面白くなって人に話していたら頼まれるようになって、今に繋がっています。

「自分では1つのものに集中しているつもりはなく、楽しくてやってるんですけど、趣味が趣味以上になると、よく言われるんです。」と、楽しそうに笑うあおいさん。Jターン後も順調に予定が入っているそうです。

11月の移住だったので、まずは北陸の気候に身体が馴染むよう、自分のペースを大切に準備を進めてきました。春に向けて、イベントにお声かけをいただいたり、個別のご依頼も増えてきて、嬉しいです。

小矢部市に移住された経緯を、お話しできる範囲で教えていただけますか?

令和5年4月から富山市で個人事業主のイベントを始めました。回数を重ねるうちに、7月末ころだったと思うんですけど、「私、こっちの方がお客さんのニーズがある気がする」と、思い始めていたんですよね。8月に入ったら「別に、滋賀県にいなくても良くない!?」と、思って。思考とかじゃなくて、思いついた感じなんですよね(笑)地域貢献っていうのも、頭の片隅にあって。

と話す。地域に何かしたいというのは、ずっと思っていらしたのですか?

イベントで富山弁や人に触れたことで、自分の根底から湧き上がってきて、その地域のニーズに沿ったものが自分の経験と知識からできればいいと思ったんです。
それで、地域貢献と富山が結びつきました。最初は、滋賀県からの遠隔で、できることを調べたんですけど辿り着かなくて。それで、富山県に戻った方が早いと思ったんです。

富山県高岡市→滋賀県→富山県小矢部市と移られたのですね!?

そうです。「富山」が元々好きなので。場所はどこでもよかったんだけど、よりローカルなところが良かった。
8月のZOOMで、ふるさと回帰センターの富山県の担当者とお話した時に、「助産師の資格はあるんだけど就職じゃなくて個人事業主という働き方で地域の助産婦としてお役に立てると嬉しい。そのようなニーズがあるところに行きたい。」と、お伝えしたんです。そうしたら「伺った情報をお伝えするので、手を挙げた市町村と面談しませんか?」という経緯で、手をあげてくださった一つが小矢部市だったんです。

どうして、よりローカルな場所を希望されたのですか?

里山の風景に近いところで育ってきたことや、ちょっとゆっくりこれからの人生を考えた時、っていうのもありますね。

イベントで富山弁や人に触れたことで、自分の根底から地域貢献がしたいという考えが湧き上がってきたあおいさん。それなら元々好きだった富山にJターンをしようと決めました。そこで、ふるさと回帰センター富山県の担当者を介して、あおいさんの働き方に沿った市町村と面談をしました。小矢部市との面談はいかがでしたか?

はい。お盆明けのZOOM面談で、行政の方が何人もいらして、小矢部市の熱意や本気度を感じました。いいところだな〜と思ったのと、同じ呉西の高岡出身だったので、どんな所なのかをなんとなく想像ができたんです。
福岡町に祖母が住んでいたり、小矢部市に知人も居ましたし。9月に参加した移住体験ツアーの印象もよくて、自分に何ができるか、助産師や個人事業主の活動、暮らしのイメージができて、小矢部市に決めました。
子育て事業など具体的な情報をいただけたり、産前産後や子育てに力を入れて行きたいと思っているという話を聞けたのも大きかったです。

「ポンポンと運ばれるような感じで小矢部に来た」というあおいさん。移住されて小矢部市の印象はいかがですか?

里山の原風景が残っているのと、開かれているイメージがあって、外から来る人にも優しくて、良い意味で新旧が混在してる場所というイメージを元々持っていたんですけど。住んでみて、やっぱりそうだな、そのまんまというか、もっと素敵なところだと私は思います。
背伸びする感じがなくて、等身大の感じがいいです。均一された都会にはない老舗の和菓子屋さんや地元のローカルなスーパーが残っていたり、都会の人が憧れる、その町にしかないものっていうのが、綺麗に残っている、大事にされていると思うんです。地場産が買えるとか、魅力ですよね。小さい時から祖母が住んでいる村みたいな里山に慣れ親しんでいて、そんな風景が好きな自分の性格や気質に合っているというのを感じています。

移住を検討している方に一言お願いします。

富山県の人ってだいたいみんな「何も無い」っていうんですけど(笑)特に小矢部市は何も無いところの隙間というか、間の大切さを感じることができる場所だと思うんですね。 蟹谷の地域とか、電線や建物がなくて立山連峰を一望できる風景を見た時に「ここは、個の自分に帰れる場所なんだな」ということを感じました。
目まぐるしく世の中が変わっていく中でも、変わらずそこにそのままあるっていうことの大切さに気付ける場所だと思います。「本来の自分らしさに帰る」というようなところに興味がある方には、すごく良い場所なのかなって思います。

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