尾崎裕美さん

小矢部に来て一番良かったと思っているのは、
都会よりもゆったりとした暮らしができていることです。

写真:尾崎裕美さん1

Profile

尾崎 裕美 さん(おざき ひろみ)小矢部市出身

移住歴12年 職業英会話教室運営

小矢部市出身の尾崎さんは、小学5年のときから英語を習い初め、高校時代アメリカへ1年間留学し、東京の大学へ進学してからはケンブリッジ大学に1年間留学するなど、海外経験を積んできた。
結婚を期に小矢部へUターン。現在は英会話教室を運営している。

「じっとしていられないんですよ。止まったら死んじゃう鮪みたいだってよくいわれます」

と笑うのは、小矢部市内でECCジュニアの英語教室を運営している尾崎さんだ。

写真:尾崎裕美さん2


小矢部市出身の尾崎さんは、小学5年のときから習い始めた英語がきっかけで、高校時代アメリカへ1年間留学し、東京の大学へ進学してからはケンブリッジ大学に1年間留学するなど、海外経験を積んできた。

大学卒業後はツアーコンダクターとして国内外を飛び回る日々。ホームステイの引率や、クルーズ船の添乗も多かったそうで、

「1年のうち300日くらいは仕事で家に居ませんでしたね」

と話す。

添乗員生活は楽しかったが、子どもが欲しいな…と思っていたときに、サンフランシスコの研修旅行で客だった今のご主人と出会う。妊娠を機にツアーコンダクターを辞め、ご主人の実家に近く地盤のあった岐阜県高山市に移住した。

「高山には2年半程住んでいたんですけど、家を建てることを考えたときに、土地が高かったんですよね。小矢部のほうが安いし、富山にも金沢にも出やすいでしょう。こっちにしようよって、夫を連れてきちゃいました」。

実家にしばらく住みながら土地を検討、飛騨の知り合いの大工に依頼し、実家から車で5分ほどの場所に家を建てた。そのとき長女は2歳になっていた。
翌年からECCジュニアの講師を始め、今年で10周年。その間に次女が生まれ、賑やかながら穏やかな毎日を送っている。

写真:英会話教室


19歳で家を出て31歳頃まで

「訪れた国はざっと40~50カ国、アメリカは50回は行っていると思う」

と話す尾崎さん。小矢部に戻ってくることは頭の片隅にもなかったそうだが、仕事で北陸を訪れると嬉しさのあまり、ついつい自慢してしまうほど、離れてから北陸・富山の良さを実感していたという。

観光と実際の暮らしは当然違う。戻ってきてしばらくは海外が遠くなったこともあり、さみしい思いをしたそうだが、5年程経った頃から自分と波長が合う人を見つけられるようになり、楽になった。

小矢部での子育てはどうなのだろう?

「子育て世代は車があると本当に便利ですよ。駐車場も広いし駐車場代もほとんどかからないのは、都会では考えられません。道路も混んでいないので運転しやすいですよ」

と返ってきた。

「あと、子どもの誘惑も少ないです。小矢部に戻ってきて一番良かったと思っているのが、都会よりも人間らしいゆったりした暮らしができると思っていること。コロナ禍の今ではソーシャルディスタンスも田舎のほうがずっと楽ですし、災害が起こったとき、職場から一晩歩いて帰宅とか、立体駐車場のエレベーターが動かなかったから車を出せなかったとか、そういうのは人が多い都会ならではですよね」

と話してくれた。
移住を考えるとき、都会で使うようなエネルギーが要らないことや、災害リスクが低いことは子育てにおいて重要な要素だろう。

6、7年前くらいから家庭菜園を始めたそうで、

「土を触ると癒やされます…いろんな野菜、ハーブ、花…いっぱい植えます。もちろん無農薬、新鮮。必要になったら庭に取りに行く。春になるちょうど今頃からいろんな花が咲き始めます。コロナ休校期間には芝桜を150株くらい買ってきて家族全員で植えました。子どもたちも収穫したり植物について興味を持って過ごしています」。
「あとね、子どもが虫とか動物とか自然に親しむ機会が多いですよね。うちの子なんか、アリの巣と蟻の活動をじーっと何時間も観察してたり、カマキリやバッタ、カブトムシや蝶々やら大好き。冬になればみんなで一日中かまくら作ったり2階の窓から雪に飛び降りたり、外でみんなでカップラーメン食べたり…。同世代の都会の子は中学受験勉強ですよ。でも本気で遊ぶってこの時期しかできないから私は勉強より外で遊べっていつもいってるんです」

とにこやかに話す尾崎さんは、とても楽しそうだ。

「やっぱりどんなときでも前向き、自分次第ですね。小矢部に、周りに恵まれて感謝です」。

都会で暮らし、ありとあらゆる場所を巡り、回遊魚のようだった20代を経たからこそ、小矢部の良さを感じているのだろう。今日も子どもたちに英語を教え、ルーチンを楽しみ、充実した時間を過ごしている。

写真:尾崎裕美さん3

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