こどもたちの水生生物調査

なぜ水生生物の捕獲で水質の調査ができるのか

(写真)メダカ

 川にはいろんな水が流れ込みます。雨水はもちろん。家庭で使った生活排水、農業排水、工場排水も流れ込みます。しかし近年、下水道、浄化槽の普及や公害防止対策により、水質は良くなってきています。

 水質の調査は化学的に調査する方法もありますが、季節や時間、雨が降ったりすることにより、すぐに変化してしまいます。
 水生生物による調査は、生き物がその場所に永く生息しているのでちょっとした変化に影響を受けにくいため水質を知る目安となります。

 メダカは2003年5月に環境省が発表したレッドデータブックに記載され、絶滅危惧種に指定されました。

水生生物調査(環境省)へのリンク

調査の仕方

(写真)説明をきく児童

【携行品】
記録用紙、図鑑、バインダー、ルーペ、トレー、捕獲網
長靴等の濡れてもかまわない靴、帽子、着替え
バケツ(班に1つ)、ものさし(記録係のみ)
ペットボトル(捕獲・水くみ・観察用)

【手順】

  1. クラス内でいくつかのグループ分けをし、調査地点を決めます。
  2. 班毎に集合し、指導員の説明を聞きます。
  3. 調査地点に移動します。
  4. 肉眼で見える大きさの水生生物を捕獲します。
  5. 見つけた生き物の発見場所や種類、数を記録用紙に記録します。
  6. その生物をトレーに入れ、特徴等を観察します。
    (観察後は必ず捕まえた場所に返します。)
  7. 調査結果は、グループごとにまとめます。 

大谷小学校 平成20年6月6日(金曜日) 午前9時30分~午前11時00分

(写真)大谷小学校

参加:4年生68名
場所:学校周辺の用水

【捕獲した生き物】
ソコエビ、シマビル、ヤツメウナギ、カジカの仲間、カワニナ
小さい二枚貝、トゲウオの仲間(イトヨ?トミヨ?)、アジメドジョウ

例年捕獲されるカワトンボのヤゴは、今年は捕獲できませんでした。

大谷小学校へのリンク

大谷小学校 【水質判定結果】

(写真)トゲウオの仲間GET!

調査を開始した平成13年以来、初めてトゲウオの仲間を捕獲しました。
トゲウオの仲間は、生息地の減少等により数も減ってきているそうです。

湧水地を好む魚なので、この用水の環境(水質)はかなりよいと考えられます。

蟹谷小学校 平成20年6月10日(火曜日) 午前10時40分~午前12時00分

(写真)蟹谷小学校

参加:5年生38名
場所:本堂川

【捕獲した生き物】
ヤツメウナギ、ドジョウ、カマツカ、サワガニ、ザリガニ
カゲロウの幼虫、トビケラの幼虫、大型のヤゴ、カワトンボのヤゴ
タニシ、カワニナ、小さい二枚貝、ヒル
後ろ足の生えたオタマジャクシ

水生生物ではありませんが、ゲンジホタルの成虫

蟹谷小学校へのリンク

蟹谷小学校 【水質判定結果】

(写真)カマツカGET!

 サワガニやトビケラの幼虫はきれいな水に生息する生き物です。
 本堂川の調査地点はきれいな場所であると考えられます。

 20センチメートル大のカマツカ(コイ科の淡水魚。驚くと砂に潜る習性がある。)を捕まえた人がいました。

津沢小学校 平成20年6月12日(木曜日) 午後1時50分~午後3時20分

(写真)津沢小学校

参加:5年生39名
場所:小矢部川

【捕獲した生き物】
カゲロウの幼虫、トビケラの幼虫、
ドロムシ、ヒル、川魚の稚魚、ハゼ、アユ

津沢小学校へのリンク

津沢小学校 【水質判定結果】

(写真)ハゼGET!

川の流れが早いので、岸辺で生き物を捕獲しました。
流れの少ない水の淀んだ場所での捕獲なので、判定上少しきたないところの生き物(ヒル)も多かったです。

 ハゼをGETしました。

東部小学校 平成20年6月24日(火曜日) 午前8時45分~午前10時30分

(写真)東部小学校

参加:6年生26名、6年生37名、計63名
場所:小矢部川

【捕獲した生き物】
カゲロウの幼虫、トビケラの幼虫
カワトンボのヤゴ、コヤマトンボのヤゴ、エビ
ヨコエビの仲間、ヒル、川魚の稚魚、ドジョウ
小さい巻き貝、二枚貝

東部小学校へのリンク

東部小学校 【水質判定結果】

(写真)カワトンボのヤゴGET!

 割と下流域に属することもあり、水生生物調査の判定上は『少しきたない』に分類されますが、生き物は豊富にいました。

 ハグロトンボのヤゴでしょうか。岸辺には川魚の稚魚も多くおり、餌が豊富なのかいろんな生き物が見つかりました。

水生生物豆知識

(写真)調べてみよう

トビケラ・カワゲラの幼虫
長野あたりにいくと“ザザムシ”といい佃煮として食べられている。
お土産にどうぞ。
ザザとはザァザァという川の音という説がある。

アメンボ
実はカメムシの仲間。達人は目隠ししていても、
臭いを嗅いで種類を見分けることができる。

アカハライモリ
フグと同じ毒がある。おそわれると真っ赤な腹をみせて威嚇する。

ドジョウ
ドジョウはエラだけでなく口から息を吸って腸で呼吸ができる。
このため汚い(酸素の少ない)場所でも生きることができる。

サワガニ
本来水の中の生き物であるカニ(エラ呼吸)が陸上で生活できるのは、
水を体内に取り込んでいるから。ただし取り込んだ水も交換が必要。
カニが泡をふくのは水の交換が必要であるというSOS信号。

ヤツメウナギ
ヤツメとは鰓穴が7対と目を合わせて8対であることからついた名前。
ウナギと名前がついているが、無顎類といって顎がない原始的な魚類。
顎がないので、物を噛むことはできず、吸い込んだり、吸い付いたりする。
進化の過程を示す生きている化石といってもよい。

トゲウオの仲間
雄が巣を作って卵や子供を守る習性がある。
実はタツノオトシゴもトゲウオ科。
生息地の減少により生息数が減少している。

注意!

(写真)川では安全に気をつけよう!

 用水や河川には意外なところにも危険が潜んでいます。調査は必ず大人の人と行いましょう。

 川底には、ガラス片等の危険物が沈んでいることがあります。素足で河川に入らないようにしましょう。

 捕まえた生き物を飼育する場合、責任と知識が必要です。

お問い合わせ
民生部 生活環境課
〒932-8611 富山県小矢部市本町1番1号
電話番号:0766-67-1760
ファックス:0766-67-2033
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